逆井城跡公園
登録番号:0203
- 所在地
- 坂東市逆井 (旧 猿島町)
- 交通
- 常磐自動車谷和原ICより60分
概要
逆井城は戦国時代末期(1577年)に、後北条氏の北関東進出拠点として築城されました。天平18年(1590)に廃城となりましたが、現在もその外堀と土塁が残っています。
調査によって櫓門、橋、塀、主殿、二層櫓などが復元され、歴史体験のできる公園となりました。公園は全体が緑に包まれており、電柱や建築物が写り込むことはなく、園内の芝生広場はNHKドラマ「焼け跡のホームラン」のロケ地となりました。
二層櫓は、戦国時代末期の時代背景を元に、外観二層の姿を復元したものです。そのほか、敵の見張りや自軍への指令拠点、石や火矢の発射台にも利用された建物を再現した井楼矢倉があります。この矢倉は米や饅頭を蒸す蒸籠と同じように井形に組んだ方形材を四本柱支柱にはめ込んで組み上げた櫓で、多くの場合は車輪が付いた移動式でした。
関宿城(千葉県関宿町)の御殿の入り口に使われた薬医門は、廃城になった関宿城の一部が民家に払い下げられたものだといわれています。
主殿は茨城県牛堀町の大台城遺跡から出土した主殿遺構を参考に建築されました。入り口左右に立砂(盛砂)を置き、主殿三方は枯山水庭、主室である付書院前には花壇が設えられています。また、逆井城があった時代に建てられた観音堂は、大安寺(岩井市)にあったものを移築したものです。
本丸にあたる一曲輪(いちのくるわ)跡は、自然林となっており、林は手入れが行き届いた雑木林で、周辺には散策路が設けられています。二の丸にあたる二曲輪(にのくるわ)跡は芝生広場になっており、NHKドラマ「焼け跡のホームラン」の野球シーンの撮影が行われました。
逆井城の発掘調査をもとに復元された櫓門と橋は、周辺の風景とともに、戦国時代の雰囲気が漂う一帯です。
主な撮影実績
- NHKドラマ「焼け跡のホームラン」
- 映画「仮面ライダー響鬼」