小美玉市四季文化館(みの〜れ)
登録番号:1399
- 所在地
- 小美玉市部室
- 交通
- JR常磐線・羽鳥駅から車で5分
概要
南東面には広大な芝生広場を配し、ヌケの良い背景の場所にモダンで有機的な建物が佇むロケーション。白を基調とした鉄筋コンクリート造の建物は、ガラス張り面を多用し、四季の風景に溶け込みます。南東側に正面エントランスがあり、建物周囲にはインターロッキングで組まれた遊歩道があり散策することができます。ヌケも良好で、森の中にある美術館、文化施設、研究所、といったイメージです。
2階の森のホールに面する場所にあるホワイエは、左手のガラス張りの吹き抜け空間が光のホワイエと呼ばれています。2階ホワイエ通路に面する壁には、館のキャラクターである鳥の絵のパネルが埋め込まれています。
1階には自由な空間として使用できる展示コーナーやカフェスペースがあり、天井の曲線が特徴的です。
館内のトイレは広く、奥に長く続き、向こう側からもこちら側からも出入りができる機能的な設計です。劇場関係者などが通る控室へいたる通路はコンクリートが全面に出た空間で、研究所のような雰囲気もあります。
大ホール「森のホール」は演劇やコンサート仕様に変更できる仕組みで、座席数は600席。残響可動装置もついており、音響設計は残響時間1.8〜1.0秒。オーケストラ演奏は70名程度まで対応可能です。可変席でもあり、仕切りパネルと幕で仕切ると、322席のパターンでも使用することができます。
小ホール「風のホール」は300席の多目的ホールで、展示や演劇などに利用されます。屋外と一体化させることのできる空間で、残響時間は1.4〜0.9秒。可変席があり、150席の段床ホールにもなります。
建物のパティオ(中庭)となる「風の広場」。床面は板張りの木デッキ状になっており、植栽された大木がありカフェスペースのような雰囲気で、夜は特に幻想的です。オープンガーデンタイプのカフェや病院の中庭、研究室や企業の休憩スペースなどのイメージです。風のホールとのつながりをいかし、屋外と屋内のスペースを一体化しての使用が可能です。
敷地の西面を周回する形で敷かれている遊歩道は、雑木林の中の小道で、施設紹介や施設のPRポスターの撮影などに使用されています。季節に応じて、新緑、濃緑、紅葉、落葉とそれぞれの顔をもち、歩道面はインターロッキング仕上げです。2階からの出口通路はゆるやかな斜度の通路で、車椅子でも対応でき、遠景に周囲の公園を望むことができます。