概要

明治6年に創立され、当時の面影をそのまま残す木造の校舎です。背景は山が広がり、ヌケが良いです。平成7年に廃校となるも、地元名物のわらぼっちの学校として活動の輪が広がり、定期的に使用されており、状態が良いです。木製サッシに腰壁の廊下、板張りの廊下など、すべてに趣があります。
校舎併設の講堂は校舎と同時期に作られたため、その外観は当時の趣が残っています。サッシのガラス、色使いなど、明治のモダニズムを感じさせるデザインです。
講堂の内部は広さは無いが、格子天井に木製のステージがあります。台形の屋根形状も個性的です。サッシに使用されている模様ガラスも、当時の雰囲気をしのばせています。
教室には当時使用されていた机と椅子が残っています。パイプタイプもありますが、すべて木製の机と椅子は貴重です。
職員室にも教員用の木製机が残っています。建具の配色が明るいエメラルドグリーンで、大変モダンです。
２階部分の廊下は、漆喰と木製の床やサッシの調和が美しいです。山側に面した窓からは、斜面に広がる茶畑を一望できます。
冬季に見ることのできる「わらぼっち」は、この地方独特の風習です。稲刈り後のわらをこのように干して保存しました。

主な撮影実績

• CM「ヤマサ昆布つゆ」
• 映画「陸に上った軍艦」